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インプラントを保険で受けるにはどうしたらいいのか?

最近多くのメディアでも取り上げているところは増えてきていますが、そもそもインプラントとはどんなものなのかご存知でしょうか。
虫歯によって自身の歯根がなくなってしまった場合に、人工の歯根をあごの骨に埋め込んでそこに新しい歯を形成していく治療法です。

歯を失った場合、多くの歯科医院で行われる治療は2本ないしは3本の歯を土台に利用する金属のブリッジやプラスチックでできた義歯になりますが、ブリッジや義歯にはしたくない場合に1本でも単独で歯を作ることができる方法といえます。
ブリッジや義歯の場合、普通の歯で噛むことに比べるとどうしても違和感があり特に義歯の場合は慣れるまで非常に時間がかかり、その後のメンテナンスにも通わなければならず、手間と面倒さが加わってしまいますが、インプラントの場合は単独で歯を作ることができるために天然の歯のような紙心地を再現することが可能といえるのです。

多くの歯科医院でも導入されるようになってきましたが、実は普通の歯科治療が保険適用であるのに対しインプラント治療は自由診療であることが一般的です。
その理由として考えられるのは、通常の歯科治療と比べるとコストや時間がかかるためであることも理由の一つです。
顎骨に人工の歯根を埋め込むために感染しないようにする徹底的な治療や骨の増やす手術なども行われたり、歯型をとる場合にも材料が多くなるなど手間や材料費、時間もたくさんかかるのです。
それでなくても日本でかかる医療費は年々増え続けていることも関係して、これ以上医療費が国の財政に負担をかけるようなことはできないのも保険適用できない理由であるともいえます。
加えて、保険適用である歯科治療はどんな人でも平等な費用である程度噛めることを目的としていますが、インプラントの場合見た目を良くしたりあるいは噛む機能を向上させるための治療であるため保険対象外となってしまうのです。
確かに従来の歯科治療と費用が異なっていたとしても何とかして保険適用したいと考える人は多いのではないでしょうか。
では、保険で受けるにはどうしたら良いのでしょうか。

実は、インプラント治療は2012年に保険適用ができるようになっているのですがほとんどのケースの場合適用外となってしまうため自由診療で行われることが多いとされているのです。
保険適用ができるケースとして考えられるのは、上下顎のどちらかあるいは両方の三分の一の歯が連続して失われており医療機関で切除したと診断されている場合や鼻腔や副鼻腔へとつながっていると診断されている場合です。

その他に、生まれつき顎骨の三分の一以上が失われている場合、顎骨の形成不全、顎骨を骨移植により再建した場合などは保険適用が可能とされています。
しかし、これらの条件に当てはまる人というのはほんのごく一握りであり、歯を失ったけれど入れ歯にしたくないという場合や抜糸が必要になったけどブリッジにしたくないという理由では全額負担になってしまうのが一般的です。

ただ、開業歯科ではなく歯科大学病院や口腔外科の場合には保険で受けられることもあります。
その場合、病院のベッドが20床以上あり、当直制度が整っており医薬品や医療機器の安全管理体制がしっかりと整備されていること、その病院の歯科や口腔外科で5年以上、あるいはインプラント治療に携わって3年以上の常勤の医師が2名以上いるという条件を満たしている病院の場合は保険適用ができるとされています。

このように、保険で受けるにはいくつかの条件が必要となりますが、工夫次第では保険適用で治療を受けることも可能ですのでどうしてもブリッジや義歯では嫌だという人は大学病院の歯科で治療を受けるのを検討してみてはいかがでしょうか。


インプラント治療はなんで高額なのか知りたい

インプラント治療がなんで高額なのか知りたいと多くの方が思っている疑問でしょう。
大きな理由としては、インプラント治療は歯の健康を良くするための治療ではなく、美観を良くするための治療とされており、「自由診療」の枠に入ってしまいます。
それゆえに健康保険が効かずに患者が全額負担するために高額治療になってしまうことになるのです。
治療にあたっての金額は歯科医の一律で定まっておらず、各歯科医によって金額は大きく違ってきますので、差額が大きいからといって治療に対しての判断基準にはなりかねます。

しかしあまりに安い治療を施している歯科医の場合、どこかでそれなりにかかってくる費用が削られていることは考えられます。
すべてがすべて粗悪品を使っているというわけではありませんが、義歯の質や治療法などのクオリティは低くなることは考えられますので、その点を十分理解した上で治療を始めるかどうかを判断するようにします。
インプラント治療が高額になる理由の一つに義歯の制作にかかる技師や労力といった人件費なども含まれてきます。
義歯はすべて個人の歯に合わせて複数の歯科技師たちによってオーダーメイドで制作されるため、既製品で間に合わせるといったようなことは出来ない精密なものです。

またインプラントは入れ歯や差し歯と違い、歯茎の切開手術をするため、手術にかかる費用なども発生してきます。
治療前にはレントゲンなども行いますし、術後はメンテナンスもしなければなりませんので、それなりに費用がかさんでくるのは致し方のないことです。

これらの件によりインプラント治療は高額になってしまうのです。
しかし二度と生えてはこない永久歯を元の歯のような状態に戻すにはインプラントはとても有効な手段であり、一生使える素晴らしい技術の大集結と言えるもの。
オリジナルの歯に近い色合いで作られる義歯は見た目では本物か偽物か分からないほど精巧に作られますから、他人が見ても気が付かないどころか、患者本人でさえもインプラントであることを忘れてしまうくらいに馴染んだ義歯が出来上がります。
入れ歯や差し歯では噛む力が弱まりますが、インプラントは元々の歯と同様の力を加えることも出来、耐久性にも優れています。
また両脇の歯にも影響を与えることがほぼ無い治療法なので、現存しているオリジナルの歯を損ねることなく使用し続けられる利点があります。
高額治療のインプラントではありますが、その価格以上の価値がある治療法だと言えます。


抜歯即時同時埋入

抜歯
抜歯してすぐにインプラントを埋入する計画を立てた。

 

左上2の唇側の骨がとても薄い。

 

ほとんど無いかもしれないし、抜歯の衝撃で骨がなくなるかもしれない。

 

 

抜歯2
骨を壊さないように慎重に抜いた。

 

 

抜歯3
特殊な器具を用いてほとんど骨を削ることなく穴を形成する。押し広げるイメージだ。

 

 

抜歯4
先端の2ミリで固定して隙間に増骨剤を詰め込む。
とても短時間で終了した。腫れも痛みもなさそうだ。


骨が薄い部分にインプラントを埋めるテクニック、ソケットリフト

骨が薄い

ソケットリフトというテクニックがある。上あごの臼歯部で骨が薄い場合に用いられる。

 

インプラント体を支持するのに有効なのは増骨した部分ではなく元からある既存骨だ。

 

したがってより強固な支持を得たいときは、埋入深度が重要となる。

 

インプラントメーカーによって、マシーンポリッシュのカラーの幅が異なるのでそれに応じた埋入が必要だ。


インプラントはお早めに

インプラント

4年前インプラントのご相談でお見えになった。そのときは83才とご高齢だったこともあり、インプラントしなくても治療は出来るのではとお答えした。

そのご、もともとのかかりつけにずっと通われていたらしいが、今回は医者である息子さんに「らちが明かないから君が見てくれ。」とアクアデンタルに通われることになった。

少し難しいかなぐらいの印象だった。欠損部が下は左に、上は右に偏っている上下左右のバランスが悪い、まぁ難症例になりやすいケースだ。
まず主訴をある程度解決させた。左下の入れ歯のマイナーな調整で済んだ。主訴が解決すると患者さんの訴えはたいていレベルアップする。右上が痛くて硬いものが噛めないのだそうだ。ブリッジをはずしプロビジョナル(仮歯)に置き換え、様子を見る。大丈夫なら、解決するが
そう簡単にはいかない。どうしても大臼歯が必要とのリクエストだった。

右上の臼歯は一本しかない。単純に一人(一歯)で4人分の仕事(咀嚼)をこなさなくてはならない。非常に条件が悪い。

インプラントをすれば・・・一瞬頭をよぎった。否定した。
4年前にインプラントをしておけば・・・。

87歳。かなり元気で硬いものをバリバリ食す元気なかたもいらっしゃるし、そうでないかたも。

とにかくブリッジを作り入れ歯を作ってみるつもりだ。
「先生、大好きなあわびが食べられません。」
「もうこれぐらいで勘弁してください。」
こうならなきゃいいが・・・


骨の無い抜歯直後のインプラント埋入→骨再生

骨のない1
歯根ハセツでやむなく抜歯直後。

骨のない2
インプラント穴形成

骨のない3
インプラント埋入

骨のない4
骨を増やす材料を入れる。抜歯からここまで一回で終わります。約20分。
この後はインプラントが骨と結合し、骨が盛り上がってくるのを約4ヶ月待ちます。

骨のない5
4ヵ月後。すっかり骨が出来上がってきています。
あとは上に歯を作って終了。

 

以前は抜歯の後数ヶ月待ってから、インプラントを埋めてさらに数ヶ月待って歯を入れていたので1年近くかかることもありましたが、
最近は期間が短縮されました。


大きな症例

SONY DSC

SONY DSC

下顎すべてを6本のインプラントで補綴した症例。
ねじ止めのケースは久しぶりだった。
セメンティングのケースでは、実は精度はそれほど要求されないが、ねじ止めだとまったく異なる。
パッシブフィットと呼ばれる、技工士泣かせの恐ろしいまでの精度が必要だ。

また、口の中で実際にねじ止めする術者つまり歯科医師の側にもパッシブフィットを感じることが出来る手指の感度が要求される。
まさに真剣勝負だ。
僕がインプラント技工に携わり始めた30年近く前から10数年前までは大変だった。
鋳造の精度があまり出なかったため、色々工夫した。
それでも何度も作り直しを余儀なくされた。

ところが今はCAD、CAMの技術が進み、削りだしで作ることが出来るため、すばらしい精度を持つ技巧物が作れる。

芸術的とさえいえるすばらしい技工物が出来上がってきた。
ほとんど調整することなく、患者さんの口の中に納まった。
一級品だ。

請求書が届いて、もう一度驚いた。
金額も超一流だった。